女神を信じた少年:『信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略』

『信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略』のマコトとノアを描いたイラスト

※以下の文章には、アニメ1〜2話基準のネタバレが含まれているよ。気をつけて!

異世界へ移された同級生たちは、みんなチート能力をもらって、各国からスカウトまで受けるのに、タカツキ・マコトだけが「魔法使い見習い」だ。最初から外れのキャラクターのように出発したけれど、マコトは、ステータスが低いからといって、ゲームをやめたりしない。

そして、その前に現れたのが、信者が0人の女神ノア。信じてくれる人が必要なのが、むしろ神のほうだなんて、出発からして、何かおかしいよね。マコトはなぜ、この女神を信じることにしたのだろう?

マコトのINTP 5w6の性向と、ノアのENFP 2w3の性向を並べてみると、二人が噛み合うところが見えてくる。

〈信者ゼロの女神と少年が出会う第2弾PVで、異世界攻略の始まりを感じられる映像です。〉
* YouTubeチャンネル『博報堂DY ミュージック&ピクチャーズ【Showgate】ch』にあがっている動画だよ。

マコト INTP 5w6 — 弱い能力から分析するゲーマー

✦ 異世界に着いたあとの違い

マコトとほかの学生たち

ほかの学生たち
• 強力な能力をもらう
• 複数の国から勧誘の提案を受ける
マコト
• 目立つ技術がなく「魔法使い見習い」のまま
• それでも修行を続ける

マコトは、クラス全体が異世界へ移動したあと、自分のステータスがひどいと知る。ほかの学生たちは、強力な能力をもらって、複数の国から勧誘の提案を受けるけれど、マコトは、目立つスキルもなく取り残される。

ここでマコトが見せる反応は、他人のせいにしたり、状況がよくなるのを待ったりする方向ではない。彼は、弱い状態のまま修行を続けて、できることをひとつずつ増やしていく。

✦ 二人のタイプをひと目で

この記事の解釈

✔ MBTI:マコト:INTP/ノア:ENFP
✔ エニアグラム:マコト:5w6/ノア:2w3
✔ 解釈の根拠:マコト:低いステータスを嘆くより修行を続け、装備・スキルを確認して、弱い技に合う攻略法を探す/ノア:権威を振りかざすより、自分で信者を説得し、自分を信じてくれる関係を積極的に求める

この態度は、マコトをINTP 5w6と読む出発点だ。INTPは、目の前の問題を決まった答えとして受け入れるより、作動原理を把握して、ほかの解決方法を探す方に近い。エニアグラム5w6の面も重なる。

準備が足りないまま飛び込むより、自分が持っている情報と資源を確認して、リスクを下げる方法を考えるのだ。マコトの強みは、最初から強い能力を得たという事実ではなく、弱い能力でも、どんな選択肢が残っているかを検討するところにある。

✦ 2話でマコトがしたこと

マカレンでの初めての冒険

1到着
水の都マカレン
2登録
冒険者登録
3訪問
昔のゲーム仲間フジヤンが運営するフジワラ商会
4鑑定
ノアからもらった短剣をフジヤンの鑑定スキルで確認
5狩り
角の生えたウサギとゴブリン

その性向は、2話でもっとよく表れる。マコトは、水の都マカレンに到着して、冒険者登録から済ませて、昔のゲーム仲間フジヤンが運営するフジワラ商会を訪ねる。

ノアからもらった短剣は、フジヤンの鑑定スキルで確認してみて、そのあとは、冒険者の依頼を受けて、角の生えたウサギとゴブリンを相手にする。重要なのは、マコトが短剣ひとつもらったからといって、すぐ無双するわけではないという点だ。

自分の能力の限界を認めたうえで、装備とスキルを調べて、弱い技で勝つ方法を考える。

こんなマコトにとって、異世界は絶望しかない場所ではなく、難易度の高いゲームのように見える。難しいからといってあきらめるのではなく、ルールを突き止めて攻略法を探せばいいのだ。もちろん、彼が危険を軽く見る無謀なタイプという意味ではない。

少なくとも序盤のマコトは、与えられた条件を調べて、失敗の可能性を減らしながら、一段階ずつ進むほうに近い。

また、マコトは、一人ですべてを解決する英雄ではなく、誰の技がどこに使えるかを把握して、人と道具を組み合わせるゲーマーだという点で、INTP 5w6の解釈がより説得力を持つ。

ノア ENFP 2w3 — 信者が必要だと先に手を差し出す女神

ノアは、マコトの正反対側に立っているように見える。神という地位だけ考えれば、人々に崇拝されて命令を下しそうだよね。ところが、ノアは信者がひとりもいないマイナーな女神で、マコトに会うと、先に信者になってほしいと積極的に説得する。

誰かが自分を選んでくれなければ動けない状況なわけだ。

✦ ノアはどんな女神か

ひと言キーワード

信者0人
信者がひとりもいない
マイナーな女神
神という地位があっても、誰も信じてくれない
海底神殿に封印
力をきちんと使えない立場
隠された事情
それでもノアは隠さず、マコトに先に信者になってほしいと説得する

ノアをENFP 2w3と解釈した理由も、ここにある。この場面でノアは、権威や距離感で相手を圧倒するより、目の前の人に直接話しかけて、自分の必要を見せながら、関係をつくろうとする。

エニアグラム2w3の核心は、他人に必要とされる存在になって、関係の中で認められたい気持ちだ。ノアの立場は、この気持ちをもっと切実に見せてくれる。女神という名前だけでは、誰も自分を信じてくれないから、自分から近づいて、最初の信者を探さなければならない。

ノアが望む最初の信者は、統計表に数字をひとつ足す存在でもあるけれど、同時に、自分の存在を受け入れてくれるひとりの人でもある。神界の権威だけで問題を解決できたなら、わざわざマコトに直接頼む理由もなかっただろう。

ところがノアは、自分に信者がいないという弱点を隠すより、まさにその欠乏を見せて、選択を求める。その率直さには、堂々さと焦りが一緒にある。

関係を始めるには、誰かが先に言葉を切り出さなければならないという点で、ノアの積極性は、単なるおしゃべりとは違う。

だからといって、ノアを、マコトだけのために動く善良な助力者とだけ見ると困る。公式紹介の時点から、ノアには「隠された事情がある」と明かされていて、マコトが引き受けることになる目標も、ノアを救出することだ。ノアにも、マコトが必要な理由があるのだ。

彼女の勧誘は、温かい親しみだけでできているのではなく、お互いにWin-Winになろうという提案でもある。

〈ノンクレジットOP映像で、作品の世界観と音楽の雰囲気をそのまま味わえる映像です。〉
* YouTubeチャンネル『博報堂DY ミュージック&ピクチャーズ【Showgate】ch』にあがっている動画だよ。

二人の契約は信頼から始まり、攻略になる

✦ お互いに必要だったもの

信頼から攻略へ

✔ マコト:最初:ステータスが低い「魔法使い見習い」/必要なもの:自分の能力の限界を超える目標/得たもの:ノアを救出するという具体的な目標
✔ ノア:最初:信者が0人のマイナーな女神/必要なもの:自分を信じて助けてくれる人/得たもの:最初の信者

マコトとノアの関係を見ると、「信じる」という言葉を、少し違って見るようになる。マコトは、ノアが世界でいちばん強い女神だから信じたのではない。むしろノアは信者がいなくて、マコトはステータスが低い。

お互いを選ぶだけの条件が足りないように見えるけれど、だからこそ二人は、相手の中に、自分にない可能性を探さなければならない。

ノアは、海底神殿に封印されて力をきちんと使えない立場なので、加護の代わりに神器の短剣を渡して、マコトはノアの最初の信者になって、彼女を救出する目標を得る。でも、その次の段階は、やはりマコトが自分でやり遂げなければならない。

2話で短剣を鑑定して、冒険者に登録して、弱いスキルで狩りの方法を探していく過程を見ると、信仰は万能のチートキーではない。

マコトがノアを信じるのは、彼女の言葉を検証なしに受け入れるという意味というより、一緒に動いてみる価値があると判断した、というほうに近い。

だから、女神にもらった短剣も、本物かどうか鑑定して、冒険者登録と狩りを通じて、自分の手で次の段階を踏んでいくのだ。

この関係は面白い。マコトには、自分の能力の限界を超える目標が必要で、ノアには、自分を信じて助けてくれる人が必要だった。だから二人の契約は、感情だけでできた盲目的な信頼でも、損得だけを計算する冷たい取引でもない。

それぞれ足りないものを認めて、相手の持つ可能性に賭けてみる選択に近い。傍から見ると取るに足りなく見える二人が、お互いを選んで、次の段階へ一緒に進むこと。それが、この組み合わせの魅力だ。

今回はここまでにするよ。また会おう。

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