静かに暮らしたかっただけなのに、解決しなきゃいけないことが次々に出てくる…
✦ 主な登場人物
佐々木とピーちゃん、そして絡んでくる人たち
佐々木は、最初から冒険や出世を望んだわけじゃない。会社から帰ったあとにペットを探していて、ピーちゃんに出会った。そしてピーちゃんから、魔法と異世界へ渡る力をもらうことになったんだ。そのあと、日本から物を持っていって異世界で売る商売を始めた。
自分で食堂も営んで、会社の給料だけに頼らない暮らしを築いていったよ。彼が望んでいたのは、世界を救う英雄の人生じゃなく、食べたいものを食べて、休みたいときに休める「余裕」だったんだ。
異世界で商売を始めたのも、日本で手に入れた物を売ってお金を稼ぐためだったんだよね。
✦ 巻き込まれていく流れ
現実と異世界、二つの側から
ところが現実では、魔法を異能力と勘違いされて、内閣府の超常現象対策局とつながりができ始める。異世界では、ミュラーの娘のエルザがアインハルト公爵に人質に取られたという話を聞かされるんだ。
そのうえ異世界では、王位継承をめぐる政治的な対立が起きて、過去に戦争物資を調達するときに取引したケプラー商会との関係から、佐々木の名前まで取り沙汰される。
そこへエルザの人質事件まで明らかになって、佐々木は自分にも責任があると言って、ミュラーを助けると名乗り出るよ。
アドニス王子が佐々木に、男爵の位とレクタン平原を与えると伝える。でもその土地は、町ひとつまともにない国境の辺境なんだ。そのうえ、国境を守る防壁まで築かなきゃいけない。佐々木は、防壁が完成するまで王都には戻らないと約束する代わりに、エルザを帰してほしいと頼む。
そのあと佐々木は、必要な人手と物資を調達するのに何日も費やすことになるよ。
✦ エルザに残った問題
人質事件が終わっても解決しない
でも、エルザの問題は、人質事件が終わったからって解決しない。彼女には、第一王子の側室として入らなきゃいけない政治的な縁談が残っているんだ。ミュラー家が支持するのは第二王子だから、縁談を受ければ、エルザは父親の政治的な立場と反対側に立たされる。
エルザは、自分が父親の重荷になるうえに、ほかの勢力の人質のように利用されかねないと思っている。結局エルザは、父親に迷惑をかけたくないと言って、死にたいほど苦しんでいるんだ。
佐々木は、縁談を断れないのかと聞く。でもミュラーは、王族の申し出を断ることが家門全体にどんな政治的な結果をもたらすかを説明するんだ。エルザが嫌だと言うだけで終わらせられる話じゃない。断ったあとにミュラー家が背負わなきゃいけない圧力まで絡んでいるんだよ。
このときピーちゃんは、エルザがしばらく佐々木の住む世界で過ごすようにしようと提案する。二つの世界は時間の流れが違うから、現代で何年過ごしても異世界では数か月ほどしか経たないかもしれない。縁談をめぐる情勢が変わるまで、時間を稼げるってわけだ。
佐々木:ISTJ 6w5
✦ ISTJに見える理由
漠然とした夢じゃなく、構造を設計する
佐々木をISTJと読む根拠は、「現実で実行できる方法を具体的に組み立てる姿勢」だよ。異世界で商売を始めたときも、漠然とお金持ちになる夢だけを追わなかった。日本で物を調達して異世界で売る「構造」を設計したんだ。
エルザを助ける過程でも、王位継承争いにむやみに飛び込むより、男爵の位と領地をもらって防壁を築くという条件を掲げて、その代わりにエルザの帰還を求める。目標を決めたら、必要な条件と引き受ける仕事を具体的に設計するタイプなんだね。
✦ 6w5に見える理由
危険を減らして、協力者を確保する
6w5の傾向は、不確かな状況で危険を減らして、信頼できる協力者を確保しようとする行動に表れる。隔離された空間に閉じ込められたとき、佐々木はマジカルピンクを敵としてだけ扱わずに、一時休戦を提案する。
相手の目的を認めたうえで、今いっしょに解決しなきゃいけない問題を先に整理したんだ。エルザのことでも、政治的な縁談そのものを一気にひっくり返そうとはせず、二人静と話し合って、安全な避難先を用意する道を選ぶ。
問題をひとりで抱え込むより、信頼できる人と条件を整えて、危険を最小限にしようとする姿勢だね。
✦ 問題を引き受けるきっかけ
理想の目標じゃなく、目の前の事情
佐々木が人の問題を引き受けることになるのは、「自分がみんなを救うんだ」というような理想的な目標のせいじゃない。
ただ、自分の名前が王位継承争いに絡んだり、対策局の任務で敵対する相手と向き合ったり、身近な仲間が助けを求めたりしたから、ひとつずつ解決しようとして、そうなっているだけなんだ。自分がすべての問題を解決できると大口をたたくこともない。
今すぐできることと、他人の助けが必要なことを分けて、協力する条件をつくっていくだけだよ。
平凡な日常を望みながらも、つい新しい責任を引き受けてしまう佐々木の姿に、ISTJらしさを感じるよ。オフィスに一人くらいはいるでしょ、そういう人。
静かに自分の仕事だけしているようなのに、周りの人が助けてほしいと言えば誠心誠意手伝って、たいていの問題は物知り博士みたいにさっさと解決してくれる。そんな頼れる同僚のことだね。
どう?平凡の中の平凡な(見た目だけでも本当にものすごく平凡…)佐々木が、現実と異世界を行き来しながら厄介な問題を片づけていく話、気にならない?まだこの作品を見ていないなら、一度見てみてほしいな。
今回はここまでにするよ。また会おう。
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